君の縄。~グレラン経費勢のポケモン考察ブログ~

決め打ち日の前前前日に吊られる、そんな二人のブログ

昔読んだ星新一のSSの思い出と、近未来のマッチングアプリに関する予想

お久しぶりです。なずなです。

140文字じゃ収まらない思索がふわふわと浮かんだので、ブログに残しておこうと思います。あらかじめ言っておきますがジャンルはエンタメです。よろしくお願いします。

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星新一の傑作SS「はい」

星新一をご存じだろうか。ショートショート(以下SS)という、数ページで完結する短編をメインに執筆していたSF作家で、wikiを見ると「SSの神様」なんて呼ばれていたりもするお方である。

個人的には小5~中学生くらいの頃にハマって読みあさっていた時期があり、たった数ページにもかかわらず起承転結がしっかりしていて、オチで皮肉の効いたどんでん返しが綺麗に決まるその読み味が大好きだった。最近ちまたでは「5分後に意外な結末」というタイトルのSS集が流行っているらしいが、それが流行るなら星新一も再評価されてほしいなと思う次第である。

そんな星新一のSSの中で、最近ちょっと思い出したのが「はい」という作品だ。

どのくらい知名度のある作品かは分からないが、あらすじは以下の通り。

 

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AIによってあらゆるものが管理されるようになった世界。

人間は生後しばらくすると耳にイヤホンをつけられ、そのイヤホンからはあらゆる指示が流れてくる。

「起きろ」「顔を洗え」「朝食を食べろ」「出勤しろ」

それらの命令に男は「はい」と答え従っていく。声に従うことに疑問を覚える時期もあったが、従ってさえいれば全てが上手くいき、安定した生活がおくれるということは認めざるを得ず、次第に全ての命令に従うようになっていく。

ある日、

「○月○日に××にいる女と出会え。そいつと結婚しろ。」

と指示されその通りの場所へ向かうと、向こうもイヤホンから指示されたであろう女性が立っており、言われたとおりにその人と結婚する。結婚生活も特に問題なく安定する。

「子どもをつくれ。育て方は指示する。」

「はい」

「子どもが○歳になったらイヤホンをつけろ。」

「はい」

そうして長らく過ごし、ある日男は病にかかる。

「今度の病は助からないぞ。遺産の整理をしろ。」

遺産相続を行う。

「妻と子どもに別れの挨拶をしろ。」

別れの挨拶をする。

「さあ、いよいよ死ぬぞ。」

イヤホンから聞こえてくるその音声に男はこう答える。

 

「はい」

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いかがだっただろうか。

今調べてみたところ、このSSが収録された本は昭和55年に出版されていた。その時点でAIによる管理社会を予想したこんな作品を書けるというのは驚きの一言である。星新一は他にも未来の予想をたくさん的中させていると言われており、例えばこのSSが収録された「ひとにぎりの未来」という短編集に同様に掲載されている「番号をどうぞ」でも、たしかマイナンバー制度に翻弄される人間が見事に描かれていたと思う。興味があったら是非読んでみていただきたい。

星新一. 「ひとにぎりの未来」 新潮文庫 1969年. 

 

 

話を戻すが、なぜ今こんな昔のSSの話をしているのか。別に現代社会がこうだと言うつもりはないし、流石にここまで人類が思考能力を失った管理社会はそう簡単には訪れないと思う。今際の際に「はい」なんて言われたら、五条悟じゃなくても「言葉を選べよ」と言いたくなるであろう。

しかしながら、全体としてここまでは行かずとも、マッチングアプリに関しては近い将来にこのくらいまでいくのではないか、というのが今日の本題である。

 

 

子供がどんどん減るジャパン

本題に入る前にそこに至ったまでの枝葉の話をしようと思う。まずは日本の少子化がどんどん進んでいるという話からである。なんか聞くところによると韓国とかもっとやばいらしいが、一旦下は見ないで国内の話をする。

2023年の国内の出生数は75万8631人だったそうだ。

2016年に100万人を割った事が印象的だったが、そこから7年でなんと3/4近くまで減少してしまっている。厚労省のデータ※1を見ると110万を割ったのが2005年であり、そこから11年くらいは100万台で横ばい~微減くらいだったようなので、直近7年の急落っぷりは凄まじい。

その原因の考察として、「2020年以降の数年間、コロナ禍で婚姻数が大きく減少したことが原因と思われる」というものがあった。曰く、婚姻数の減少から2~3年の後に出生数の減少が起こるらしい。まあ感覚的には分かる話である。

細かく話しだすと政策が~とか働き方が~みたいな話にも波及してしまうので、「出生数を増やすには」という馬鹿でかい議題で論じるつもりはないが、少なくとも婚姻数が増えれば多少なり子どもは増えるかもしれないらしい。では、最近の婚姻数は実際どうなのだろうか。

 

婚姻数も減るジャパン

ということで婚姻数について調べてみたところ※2、2023年の婚姻数は48万9281組であり、戦後で初めて50万組を割ったらしい。過去10年くらいの人口動態統計をチラ見すると、こちらも単調減少でこそないものの、長い目で見たら着実に減少してきている。

 

ところで先ほど婚姻数減少の理由にコロナ禍が挙げられていたが、この推移を見ると正直これにはやや疑問が残る。

たしかにコロナ禍も、間違いなく直近数年の婚姻数および出生数急落の一因ではあるのだろうが、過去10年のデータからは、婚姻数の減少という大きな流れはコロナ禍があろうがなかろうが少しずつ進んでいたように思われる。

その原因はなんなのか。そういえば「若者の結婚観が変化し、結婚を選ばない人が増えてきた」みたいな話も聞いたことがあるが、それが原因という可能性はないだろうか。

 

 

意外と結婚希望者はいるジャパン

ということで若者の結婚離れが本当にあるかどうか調べるために、今度は結婚願望についてのアンケートを調べてみた。

内閣府の令和3年のアンケート※3では20代男性の55%、女性の65%が「結婚願望あり」と回答しており、30代では男女ともに45%が「結婚願望あり」と回答している。

マイナビウェディングの2023年アンケート※4でも「結婚願望あり」は20~40代全体で60%、20代だけなら80%であった。同サイト調べでは、「結婚願望あり」は少なくとも2021年から少しずつ減少傾向にはあるようなので、若者の結婚離れは多少あるのかもしれないものの、まだ若い世代は半数以上が結婚願望を持っているようである。ちなみにそのほかの企業が公開している類似のアンケートでも概ねその傾向は変わらなさそうであった。

本記事のジャンルはエンタメなのでこのアンケートの信憑性までは担保しないが、体感レベルではそう外れてもいないように思う。少なくとも私(アラサー)の周囲の同年代の独身者は、男女問わず多くが「誰かいい人いないかなぁ~」と言いながら日々を過ごしている。

 

では実際に結婚願望のある独身者はどのくらいいるのだろうか。

2020年の国勢調査※5※6を見ると独身率と世代別人口が分かるため、それと先の内閣府の調査結果※3を照らし合わせることで「結婚願望のある独身者」を推計してみたところ、男性約500万人、女性約450万人という結果が出た(表1)。20代だけに絞っても男女ともに300万人は結婚希望者がいるという計算結果である。

これだけいれば流石にどこかに「誰かいい人」はいそうな気がする。

 

表1 2020年国勢調査 2021年内閣府アンケートを基に作成

 

まあこの計算もかなりどんぶり勘定ではあるのだが、本記事のジャンルはエンタメなので細かい事は気にしないでこのまま進めていく。

男女ともにそれなりの数の結婚願望者がいるという試算結果が出てしまったため、若者の結婚離れだけに婚姻数低下の理由をまとめて押しつけることは難しいように思われる。

 

では婚姻数の低下はなぜ起こっているのか。

 

ここから先は持論だが、思うにそれは恋愛より圧倒的に手軽で楽しいことができてしまったことが原因ではないだろうか。

 

 

娯楽に溢れる現代社会を爆速でのし上がった娯楽の王

こんなことは言うまでもないのだが、令和のこの世界は娯楽に満ちあふれている。

ゲーム、マンガ、テレビ、映画、インターネット、etcetc...

娯楽に溢れすぎた結果、最近はもうテレビが淘汰されはじめているという話まであるのだから驚きである。私が子どもの頃は、テレビを購入しないことを選択する家庭が現れるなんてとても考えられなかった。

そんな世の中において、2010年頃に出現してからあっという間に娯楽の頂点に君臨したのがスマートフォンである。

 

私(アラサー)が大学に入学した頃はまだギリギリ赤外線でメアドを交換していたような記憶があるので、スマホが本格的に普及しだしたのは2013年くらいからだと思うのだが、それからたった10年で、現在スマホは私たちの生活の一番深いところに完全に根ざしている。

電車やバス、ファミレス、病院の待合室などであらためて周囲を見渡すと、老若男女問わず猫も杓子もスマホをいじっている。

スマホはもはや俺の臓器」なんて歌った歌※7が昔あったが、今日それを笑い飛ばせる人間はほとんどいないのではないだろうか。

 

最近読んだ本※8によると、スマホというものは非常に効率的に私たちの脳を刺激してくるらしい。曰く、「情報を得ることでサバンナを生き抜いてきた私たちの脳は『新しい情報』を得ることに喜びを感じ、もっと言うと『新しい情報があるかもしれない』と探すことに喜びを感じるようにできている。」

この「喜び」とは「ドーパミン」であり、つまりスマホをいじって新しい動画や情報なんかを探しているとドーパミンが短時間でたくさん分泌されるというのである。

こちらについても別に信憑性を担保はしないが、スマホの通知が気になって仕方ない」とか「さっき更新したばかりなのにX(旧twitter)のTLを永遠にカシャカシャ更新し続けてしまう」とかyoutubeのオススメ欄を見てたら日が暮れていた」とかそういうスマホあるあるをいくつか思い浮かべるだけでも、個人的には非常に納得できてしまう話だと思う。

実際そういう目で見てみると、googleのオススメ記事やyoutubeのショート動画、instagramのリール動画など無限にスクロールできる系のギミックを組んでいるサイトは最近非常に多く、「次の動画は面白いかも」と私たちがドーパミンを出しながら無限にスクロールすることを想定して作られているような気がしてくる(ちなみに同書※8にも似たようなことが書かれている)

 

そんな私たちの新しい内臓ドーパミンをどぱどぱ出すようになった結果、近年の私たちは長期的に何かに取り組む集中力が落ち、短期的な娯楽でないと我慢できない身体になりつつあるらしい。

youtubeの動画は1本が10分前後。20分を越えると再生数が落ちるという話を聞いたこともある。ショート動画なら30秒に1回ドーパミンチャンスである。

ソシャゲはもとより、テレビ(PC)ゲームも最近は1回5~10分くらいで完結するPvPが流行っているように思われる。これもそのような背景に即した変化なのかもしれない。

 

そうした変化の末、私たちはまず数時間集中して本を読むことが出来なくなり、次いで30分集中してアニメを見ることが出来ず倍速視聴するようになり、しまいにはお風呂にただつかる10分に耐えきれず風呂にスマホを持ちこむようになる。

「時間がもったいない」「効率が悪い」と言いながら上記のような「時短行為」をしている人達は、それによって浮いたはずの時間で自分が何をしているかあらためて考えてみてほしい。時間貯蓄銀行にでも預けたつもりになってはいないか。現代の「灰色の男たち」は多分スマートフォンの形をしている。※9

 

 

読書ができない私たちは恋愛ができない

スマホドーパミンでしゅごいのぉぉぉ!!と説明したところで、話を結婚に戻す。

これから話すのは要するに恋愛には時間と集中力がいるという話なのだが、それを考えたきっかけは、久しぶりの友人との再会であった。

 

今年の頭に、関東に住む友人と数年ぶりに飲みに行く機会があった。お互いの近況報告をしながらしばらく歓談していたら、その友人が婚活中で、最近マッチングアプリに登録したというとてもよい酒の肴興味深い話が飛び出してきた。

彼が登録していた「東○レデート」は、流れてくる異性のアカウントに良いなと思ったら「いいね!」を送り、すごく良いなと思ったら課金アイテムの「花束」を送るという、恐らくよくあるシステムのマッチングアプリであった。課金アイテムの「花束」の本数を好きに増やせるのがよくできているなと思ったりもしたが、アプリを見せてもらったなかで私が最も衝撃を受けたのは紹介される異性の数の膨大さであった。

「首都圏で同世代(たしか±5歳くらいだった)の異性」で検索したところ、無数の美女がバーッと表示されたのである。皆一様に美人で楽しげな写真をアイコンにしており、ぱっと見の印象ではじける人は本当に少ないと感じた。もちろん選択肢が多いという意味でそれらは喜ばしい事ではあるのだが、検索結果の下スクロールは終わることがなく、誇張でなく私にはそれが無限択に見えた。検索条件を私や別の友人の住む田舎に変更したら途端に有限択になったみたいな悲しい余談はあるのだが一旦置いておく。

「この無限択の中からどうやって気になる異性を見つけるのか」と友人に尋ねたところ、「とにかくまずはフィーリングでいいねをつけていき、マッチ(双方いいねをつけあった状態)した人とメッセージを送りあう。その中で波長があった人とデートの約束をする。」とのことであった。いいねの段階で細かい吟味は正直不可能なため、マッチしてもお互い「なんだっけこの人」となりメッセが続かず終わることも多々あるらしい。結果として、その友人が実際に会うところまでいったのはまだ数ヶ月で数名とのことであった(ただしこれは友人が仕事で多忙なのもある)。

 

生涯の伴侶を探すのだから当然といえば当然なのだが、なかなかの労力である。大量の異性の写真とプロフィールをチェックして選別(言葉が悪いがご容赦いただきたい)、マッチした人達とのやりとり、その中からさらに選別、デートまでこぎつけたら日程調整やデートプランの検討…10分で飽きちゃう現代人にこれら一連の作業はなかなかハードルが高いのではなかろうか。

これは別にマッチングアプリに限った話ではないが、恋愛というのは考えることが多い。日々のLINEでのやりとり、デートのプランと日程調整、身だしなみのチェック、話のタネのチェック、加えて「恋の駆け引き」とかいうクソゲー奥ゆかしい関係性のことまでときに考慮する必要があったりする。熱中しているときはそんなものは苦労に入らずむしろそれが楽しかったような気もするが、冷静に考えると結構な手間である。

先述の本※8によると人間は子孫繁栄のためにそんな恋愛に対してもちゃんとドーパミンが出るようになっているらしいが、そんな面倒なドーパミンはもうスマホを得た我々の求めるものではない。日々の仕事で疲れて帰宅した後にそのような面倒なことに労力を割くくらいならば、夕飯もほどほどにyoutubeSNSを見たり、ソシャゲに興じたり、友人とオンライン対戦ゲームで遊んだりする時間の方がよほど気楽でしかもドーパミンたっぷりなのである。恋愛の優先順位が落ちるのも当然かもしれない。

そう考えると、私の周囲で耳にする「誰かいい人いないかなぁ~」も腑に落ちる気がする。まさしく恋愛をする気はあるが、優先順位が下がっている人の発言ではなかろうか。

 

多忙な日々の中で婚活をしている友人によい相手が見つかることを心から願っている。

 

 

優先度-1の婚活に求められるもの

私たちの恋愛の優先順位が下がっている可能性について述べたところで、それを踏まえた対応策を考えていく。恋愛の優先順位が下がった若者に恋愛→結婚をしてもらうにはどうすればよいだろうか。

簡単なのは「恋愛の優先順位をあげる」ことであるが、これは正直本人のやる気次第としか言えないので、今回は次善策として「優先順位が低い状態でもできる婚活」を考えたい。

「優先順位が低い状態でもできる婚活」に求められるものはただ一つで、日常の中で優先順位が高い娯楽の時間は維持しつつ、その合間でできるということである。

 

話をマッチングアプリに戻すが、例えば先の「東○レデート」において、最も労力・時間がかかるのはどの行程だろうか。個人的にはそれは無限択からの選別の部分だと思う。

物件、家具、家電、保険、旅先の宿、食事etcetc…、あらゆる物事について言えることだが、何かを比較検討して吟味するという行為は非常に時間と思考力、エネルギーを要する。「無限択からの選択」を「有限択」、可能なら「数択」くらいまで削ればそれだけで大分話は楽になるだろう。

では、物件、家具、家電、保険、旅先などの場合、比較検討するのが面倒くさいときや簡単に選択肢を絞りたいときに私たちはどうしているだろうか。

 

答えは簡単、「誰かにオススメされたものにする」である。

 

 

ぼくのかんがえたさいきょうのまっちんぐあぷり

ということで、とうとう冒頭に赤文字で書いた本題である。前置きが長すぎる。

私が考える未来のマッチングアプリ「AIが自動でお相手をオススメしてくれる」アプリである。

ユーザーは最初に自分の基本情報と詳細な趣味趣向を登録する。

そうしたら後は、AIが定期的に「この人どうですか~?」と相性の良さそうなアカウントを数人分提示してくれる(提示の間隔や人数はやる気に応じて調節可)

ユーザーは、その提示された相手の中でいい人を選んでいく。

 

どうだろうか。これならば自分は無限択から解放されながらも、AIが代わりに無限択を吟味してオススメしてくれたという満足感まで得ることができる。

 

AIによるオススメ表示はもちろん男女相互に行われる。マッチが成立すれば通常はメッセージのやりとりに入るのかもしれないが、これも面倒なのでカットしたい。AIがオススメしてるんだから大丈夫大丈夫!の精神で、マッチが成立したらお互いに直近のスケジュールを入力する。そうしたら後はAIが最適な日程と、お互いの趣味趣向を考慮したいい感じのお店や娯楽を提案してくれるのである。双方OKであれば後は予約して出会うだけ。

これならば能動的な動きはプロフィールとスケジュールの入力くらいなので、娯楽で多忙な状態でもやっていけるのでないだろうか。後はAIの提案に応答し、AIが「○月○日に××にいる女性と出会え」と指示してくれるのを待つだけである。

 

コンセプトは「暇を見つけて見つける愛」。アプリの名称は「暇」の頭文字Hと「愛」と「AI」をかけて「HAI」なんてどうだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで書いたところで…

と、思いついてからここまで勢いこんで書いて気持ちよくなったところで、ふいに「こんなアプリ実はもうあるんじゃないか???」という冷静な疑問が頭にわいてしまった。

 

正直非常に嫌な予感がしたのだが、こんな文章書いといて調べないのもあれなので調べてみたところ

 

 

 

 

なんと全部もうあった。

 

 

AIが相手をオススメしてくれるアプリマッチ後のメッセのやりとりを省けるアプリデートのセッティングをしてくれるアプリ全部もうあったのである。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

alu.jp

 

 

8000文字以上書いたところで発覚する衝撃の企画倒れ。何が「近未来の予想(キリッ)」であろうか。現実は私の脳内なんてとっくに追い越してそこに既に存在していた。

 

中でも特にすごいと思ったのが「バ○ェラーデート」というアプリである。

なんと空いている日のスケジュールを入れるだけで、AIがお相手、場所、時間を勝手にセッティングしてくれるというのである。まさに「はい」の世界じゃねえか…すげえや……

 

 

 

終わりに

ということで(どういうことだ)、星新一の予想がまた一つ実現していたことを発見していいオチがついたところで今回の記事は終わりにしようと思う。冒頭の私の予想も一応既に当たってたってことでひとつ許してはもらえまいか…だめか…。

 

なんやかんや書いてきたが、個人的には月額制にしてある程度会員の質を担保した上で、出会うところまでをシステマチックにして施行回数を増やすというバ○ェラーデートの発想自体は結構面白いと思う。先に述べた「次善策」の最たるものではなかろうか。人さえいればシステム上「マッチングしない」が発生しないのも大きい。もちろん最初の選別を自分でしていないのでなんか思ってたんと違う人が来るリスクはあるだろうが、逆に話してみたらよかったなんてこともあるだろう。誰か経験者がいたら是非お話を伺ってみたい。

でも結局どんなアプリを使ったとしても(あるいは使わなかったとしても)、出会った後の進展に関してはご本人のやる気にかかっている。人生において何が重要かは人それぞれだと思うが、結婚や家庭を築くことに価値を見いだすのであれば、どこかのタイミングで恋愛の優先順位を上げる努力が必要なのかもしれない。

 

 

最後にあらためて書くが本記事のジャンルはエンタメである。道中の論理には物事を一元的にしかとらえていない箇所も多く、ツッコミどころは数多あると思われるがどうかご容赦いただきたい。私はあなたの敵ではない。

読んでいてどこか1か所でも面白いと思っていただけたなら、私としては嬉しい限りである。

 

それでは、このへんで。

駄文ここまでお読みいただき誠にありがとうございました!

 

 

 

 

参照

※1 https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-01-07.html

 

※2 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2023/12.html

 

※3 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/zuhyo/zuhyo00-39.html

 

※4 https://wedding.mynavi.jp/us/article/67973/

 

※5 https://onet.co.jp/marriage_column/3369.html ※オーネットの記事です

 

※6 https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202010.pdf

 

※7 https://www.youtube.com/watch?v=7_58aTTukqs

 

※8 アンデシュ・ハンセン. 「スマホ脳」 新潮社. 2020年

 

※9 ミヒャエル・エンデ. 「モモ」 岩波書店. 1988年