こんにちは。なずなです。
久しぶりに(実に4年ぶりに)ポケモン対戦を行ったので記事を書きます。
ダイパの頃からクロバットを相棒に対戦を行ってきた私ですが、パルデア地方にはズバット一族は出現しませんでした。
絶望する私の前に現れた一筋の光とは…
それではよろしくお願いします。
【構築の経緯】
テツノドクガは未来のクロバットであるというところから構築をスタート。
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テツノドクガ入りの構築記事を探す中でアンダーソンさんの
「脱出パックドクガ→飛行テラスカイリュー」のギミックがしっくりきたためパク参考にさせていただくことに。
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長らくポケモンから離れていた人間が、テラスタルとかいう謎のちゃぶ台返しが存在する魔境(主観)でサイクル戦や積み構築を使えるとは思えなかったため、対面構築で目の前の敵をしばいていくことに決定
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強そうな対面駒であるミミッキュ、テツノツツミ、ハバタクカミを採用
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ハバタクカミが強いと聞いていたのでハバタクカミに対抗できるように鋼枠としてハッサムかジバコイルを検討。たまたま☆5水テラスハッサムが出たのでハッサムに決定。
チョッキで使用する予定だったが育成前にパオジアンもやばいと教えてもらったのでゴツメで使用することに決定。
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適度に回してみた結果ハバタクカミがなんか弱かったパーティーに合っていないと考え、パオジアンに変更
こうしてパーティーが完成したのであった・・・
【テツノドクガ未来クロバット説について】
それは天啓としか言いようのないひらめき。
はじめのきっかけは些細なものでした。
「テツノドクガはなんで毒タイプになったんだろう」
クロバットを長く使っているので分かるのですが、毒タイプのメリットは
・草、フェアリーに相性有利
・格闘を受けられる
ということ。
そしてそれらのメリットは全て原種ウルガモスでも達成できていることなのです。
ダーウィンの進化論では「環境に有利な形質を持ったものがより多くの子孫を残し、それが保存・蓄積された結果進化が起こる」とされています。
つまり何が言いたいかというと、「『ほのお・むし』の集団の中で偶然生まれた『ほのお・どく』という生き物の変化は保存・蓄積されるほど有利ではないのでは?」ということです。
そもそも毒というタイプが攻撃、防御ともにそれほど優秀なタイプではなく、進化の過程で獲得するのか?という疑問があります。
従来当然のように考えられていた「ウルガモス→テツノドクガ」という進化のルートですが、そう考えるとなんだか違和感のあるものに。
ここで私に前述の天啓が降りてきます。
「もしかしてテツノドクガは炎タイプが後からついてきたのでは…?」
上記の仮説のもと、「もともと毒タイプだったポケモンが、進化の過程で炎タイプを取得した」と仮定すると今までと全く違う景色が見えてきます。
もともと毒タイプを持っているポケモンが炎タイプを獲得するメリットは主に
・こおり、はがねタイプに相性有利
になるかと思われるのですが(くさ、むし、フェアリーには元々有利なため)
長年こおり、はがねに苦しめられてきた毒タイプのポケモン・・・
皆様もうお分かりですね。
そう、クロバットです
テツノドクガは「氷、鋼タイプに対抗するために炎タイプを獲得した未来のクロバット」だったのです。ドクガ、お前だったのか・・・
もちろんこれだけだとただの与太話と言われてしまっても仕方ないかと思いますので、以下にテツノドクガがクロバットの進化であるという論を補強する根拠を列挙していきます。
①羽の形が酷似している
クロバットとテツノドクガ、どちらの羽もきれいな菱形をしています。これは間違いなく進化の名残です。
羽の枚数が4枚と6枚で違うという反論があるかと思いますが、クロバットはもともと羽が2枚のゴルバットから4枚に進化しているので最終的に6枚になっても何ら不思議ではないと考えます。
②覚える技に一定の一致が見られる
クロバットとテツノドクガに共通する覚える技は下記の通りです。
※クロバットのデータは剣盾のものを参照。まもる、ねむるなど多くのポケモンが覚えられるものは除外
かぜおこし、ふきとばし、いやなおと、こうそくいどう、アクロバット、あやしいひかり、スピードスター、ベノムショック、にほんばれ、とんぼがえり、エアスラッシュ、ねっぷう、ぼうふう
ご覧の通り、非常に多くの技が一致しています。上記の技を見せられて「どのポケモンでしょう?」と問われたら多くの人が「クロバット」と連想すると思います。そのくらいテツノドクガの中にはクロバットだった名残が残っているということが分かります。
③クロバットが進化の過程で炎を獲得することは想像できるが、ウルガモスが進化の過程で「ちょうのまい」を失うことは考えづらい
今回最もクリティカルなポイントと考えます。
これは有名な話ですがテツノドクガはちょうのまいを覚えません。
こちらのデータをご覧ください。
これはPokemon HOMEに掲載されている、シーズン6のウルガモスの技データです。
なんとちょうのまいの採用率は100%です。環境にいる全てのウルガモスがちょうのまいを覚えています。
それほどまでに評価されており、生存競争に重要であると考えられるちょうのまいを進化の過程で失うなんてことがあるでしょうか。なさそうな気がしますよね。
ではなぜテツノドクガはちょうのまいを覚えないのか。
覚えたら強すぎるからテツノドクガがウルガモスではなくクロバットだからです。
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以上、テツノドクガ未来クロバット説でした。どうでしょうか皆さん。もうテツノドクガがクロバットにしか見えないのではないかと思います。
ちなみに数少ない反論要素として、「どう見ても全体のフォルムがウルガモスに似ているじゃないか」というのが挙げられます。
その件については流石の私も認めざるを得ないところですが、それは恐らく「収斂進化」によるものと思われます。
収斂進化とは、複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象です。
有名なものがカーシニゼーションと呼ばれるもので、カニと似ていない甲殻類がカニに似た形態に進化するという事例が多く報告されています。タラバガニは実はカニではなくヤドカリの近縁だという話は聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
要するに、甲殻類にとってカニのフォルムが理想の最終形態であり、カニのフォルムに向かって進化が収束していくという説です。
https://skynet-c.jp/blog/article01/category/gudegude/20230221-4797/より画像引用
これと同じことがポケモンにも起こっている可能性があります。
つまり「羽のある生き物の理想の最終形態はウルガモス」ということです。この説が正しければバタフリーもカイリューもココロモリも最終的にウルガモスの形になり、クロバットもウルガモスの形になります。
ただ、流石にこの説は少し乱暴だという自覚が私にもあるので、仮説に止めておこうと思います。今後の研究や続報が待たれるところです。
…
それでは、パーティー紹介にうつります
【個別紹介】
テツノドクガ(NN:テツノバット)
補正 おくびょう
特性 クォークチャージ
持ち物 だっしゅつパック
テラスタル くさ
159(28)-x-84(28)-192(252)-131(4)-170(196)
ほのおのまい オーバーヒート エナジーボール ヘドロウェーブ
調整詳細 最速ガブ抜き HBに少々
ご存じ未来クロバット。
調整の詳細は参考にしたアンダーソンさんの記事をご参照ください。
【SV S5構築記事】脱出パックドクガ→カイリュー展開 【最終90位/最終レート2105】 - アンダーソンのポケモン記事
だっしゅつパックを持たせることで、初手にオバヒをぶっぱなしながらとんぼ返りをすることができます。
やってみて分かったこのゲームの非常にクソ奥深いところなのですが、初手に出し勝ったときに相手のテラスタルによる相性変化を考慮する必要があり、必ずしも安定択をとれないというジレンマがあります。
脱出パックがあると有利対面オバヒぶっぱしながら逃げられるので、相手の不意のテラスタルを後続に任せることができてそのジレンマを幾分緩和してくれる点が非常に可能性を感じました。後ろのハッサムと合わせると1周だけですが疑似サイクル戦を行う事もでき、それも楽しかったです。
いかくや、繰り出し際の技の追加効果で能力ダウンして何もせずに帰ってくるときの気まずさはありましたが、それを差し引いても活躍したアイテムだったと思います。
元記事のコンセプト通りに「ディンルーにオバヒ脱出して、地面技やステロをカイリューでアンコして、裏に飛行テラスをぶつける」というのも無事行う事ができ、満足感は高かったです。
元記事だとサイコキネシスが採用されていますが、同族よりもヘイラッシャをはじめとする水タイプがしんどかったのでエナボに変更。ドヒドには当たらなかったのと、テラスエナボでキョジオーンをしばいたりすることもできたのでよかったです。
補正 いじっぱり
特性 マルチスケイル
持ち物 ラムのみ
テラスタル ひこう
191(196)-200(220)-116(4)-x-121(4)-111(84)
じしん しんそく テラバースト アンコール
調整詳細 元記事をご参照ください
単体性能の化け物。
ですが化け物が過ぎるゆえにカイリューを対策していないパーティーがほぼ存在しないため、出すのもなかなかセンスがいるポケモンでした。
ひこうテラステラバが通っているときの気持ちよさは尋常じゃなかったです。
また、最メジャーなあつぞこブーツではなくラムのみを持っていることで物理受けを鬼火に依存しているパーティーを1匹で壊滅させることができたのもとても気持ちよかったです。
大体テラスタル前提のポケモンなので、選出するときは他のポケモンがテラスタルしない状況を想定する必要があります。
対面したカイリューも色々いましたが、なんだかんだ一番強く感じたのは竜舞しんそく型だったりしたので次やるなら竜舞のカイリューを使ってみたいですね。
テツノツツミ(NN:オシャマンベ)
補正 おくびょう
特性 クォークチャージ
持ち物 ブーストエナジー
テラスタル じめん
132(4)-x-134-176(252)-80-206(252)
調整詳細 ぶっぱ
対面最強ポケモンその①。NNは北海道から。
強すぎてちょっと引いてました。最初から殻破ってるパルシェンを使っているような感覚。
微妙な対面でフリドラのこおりを引いてwinみたいなズルも体感10%以上あり、パラドックス環境のやばさを実感しました。
せっかくなので元記事をリスペクトして地面テラスで使ってみましたが、非常に面白かったです。構築的に水ロトムがゲロゲロに重いのですが、対面でテラスを切ることでボルチェンを透かしながらフリドラを入れることができたのが非常に偉かったです。
技はみがわりがあったら偉い場面が結構あったかもしれません。テラスは偉いけどテラバは特に不要な可能性があるので、変えてもよいのかもしれません。
※ただしドロポンは当たるものとする
ハッサム(NN:テツノメット)
補正 いじっぱり
特性 テクニシャン
持ち物 ゴツゴツメット
テラスタル みず
175(236)-188(164)-134(108)-x-100-85
調整詳細 下記記事をを参考にさせていただきました。
偶然出た水テラスのハッサムを使わない手はなかったため採用されたポケモン。対面とか言いながら1匹くらい引き先がほしいと思っていたのでちょうどよかったです。
ミミッキュやハバカミに有利なのがえらく、有利対面とんぼ返りで裏のパオやドクガの対面調整を行うのが非常に強かったです。
ノマテラしんそくしてきそうなカイリューにも後投げでマルスケを削れて◎。
仮想敵のパオジアンは仮想敵なのに油断してると押し切られるので注意が必要です。
サーフゴーに尋常じゃなく隙を見せるのでサーフゴー入りに出せなかったのが△。
でも泥棒入れるのもなんかなぁ…
ミミッキュ(NN:うさぎ)
補正 いじっぱり
特性 ばけのかわ
持ち物 いのちのたま
テラスタル ゴースト
130-156(252)-101(4)-x-125-148(252)
シャドークロー じゃれつく かげうち のろい
対面最強ポケモンその②。ちいさくてかわいい。
ばけのかわによる行動保証が偉すぎるポケモン。実質たすき持ち2体になるので対面構築で入れない理由がないんじゃないかと思います。
突破がしんどい物理受けをのろいで無理矢理削る動きも非常に強力でした。
ゴーストタイプはカイリューのしんそくで縛られないのが偉いですね。
パオジアン(NN:ハチワレ)
補正 ようき
特性 わざわいのつるぎ
持ち物 きあいのタスキ
テラスタル あく
155-172(252)-101(4)-x-85-205(252)
対面最強ポケモンその③。
「なんとかなれー!」って言いながらつららを打つとなんとかなることがある神ポケモン。
調整とかよく分からない同速対決に自信を持つために最速ASで使用。
パーティーに水タイプへの打点が少なすぎだったので本当は電気テラバを仕込みたかったのですが、仕込みたいと思った日から最終日まで全力を尽くしてもでんきテラピースが集まらないことに気づき、泣きながら素材のままの悪テラスを使い続けました。
とはいえ悪テラスかみくだくもめっちゃ強い中間択みたいな感じで活躍したことがあったので結果オーライかもしれません。
先制技は不意打ち択が嫌だったのでつぶてで使用。とはいえ悪テラスなら不意打ちだったんじゃないかとも思います。
実際不意打ちだったら勝ってた試合もあったと思うのですが、同じくらいつぶてだから勝った試合もあるんじゃないかと思うのが悩ましいところです。
【結果】
初めてのSV環境でしたがなんとか1700には乗せることができました。
てか勝ち越してるし普通に偉くないか?偉いですよね。
久しぶりでしたが楽しくポケモンすることができたので、また気が向いたら対戦やりたいなと思いました。対戦いただいた皆様ありがとうございました。
【スペシャルサンクス】
構築記事を参考にさせていただいたアンダーソンさん、すーさん
マルスケカイリューととくせいパッチを譲ってくださったグンさん
とくせいパッチを譲ってくださったぷーさん
色々教えてくださったスクリブルさん、日々々々さん、ぱっつんさん
クソつまらん昇格ツイートに日々反応してくださった皆様
and you
それでは駄文ここまでお読みいただきありがとうございました!!