君の縄。~グレラン経費勢のポケモン考察ブログ~

決め打ち日の前前前日に吊られる、そんな二人のブログ

今こそ聞きたい!BUMP OF CHICKEN

こんにちは、なずなです。

先日BUMP OF CHICKENポケモンがタイアップしたPV「GOTCHA!」が発表されましたね。曲もさることながらPVのクオリティが凄まじく、最近ポケモン全然やってなかった僕も大変感動しました。

 

f:id:rosunazuna:20201115233639j:plain

 

こちら先日発売されたBUMP OF CHICKENの両A面シングル「アカシア/Gravity」です。

僕のもとにも届きましたよ。当然ポケモン版の方です、ポケ勢なので。冠の雪原?知らんな

 

というわけで本日はそんなBUMP OF CHICKENの記事です。

BUMPなんて初めて聞いたよって方も昔は聞いてたけど最近は全然知らないなって方もこれを機にぜひBUMPを聞いていただきたい、そんな気持ちで記事を書かせていただきます。20年間で大人になっていき、その過程で様々なカラーの曲を発してきたこのバンドの魅力を、アルバム単位で追っていくことで皆様にお伝えできたらなと思います。よろしくお願いいたします。

 

FLAME VEIN +1

 f:id:rosunazuna:20201115233816j:plain

現在入手できるアルバムで一番古いもの。廃盤となったFLAME VEIN に+1曲(バトルクライ)が入ったアルバムです。

ギタボ、リードギター、ベース、ドラムの王道構成からなされるゴリゴリのバンドミュージックはまさしくインディーズロックって感じ。名曲「ガラスのブルース」や、綾波レイに向けて作られたことで有名な「アルエ」などが収録されています。

よく「演奏技術はよくて並」と称されるBUMPですがこの当時の楽曲は本当に簡単で、ちょっとかじってる人ならすぐにコピーできます。そんな曲でもいまだにとても楽しく新鮮な気持ちで聞くことができるのがBUMPのすごいところ。

 

イチオシ曲

とっておきの唄:藤くんの若い声の色気が存分に発揮されている曲。ラスサビの「地図にもない」の後のタメがベタなんだけどたまらない。

バトルクライ:頑張る人のための歌。大学受験のときに無限に聞いて励まされていたのでとても思い出深い曲です。曲もかっこいい。

 

 

THE LIVING DEAD

f:id:rosunazuna:20201115234015j:plain

「opening」と「 ending」の2曲に挟まれた、全編ストーリー形式の曲で構成されているアルバム。ファンからの人気が高くニコニコ動画でMADが作られたりもした「K」や、現在までで唯一ベースのCHAMAが作曲した「ベストピクチャー」などが収録されています。

FLAME VEINよりも洗練されたロックサウンドが心地よいアルバムで、J ROCK好きならFLAME VEINと合わせて聞きたい1枚。

 

イチオシ曲

リリィ:数少ないBUMP公認ラブソング。色んな歌を歌っているけどこの歌は嘘偽りないよという気持ちがBUMPらしい世界観とサウンドで表現されていてとてもあたたかい曲です。「恋人」のような直接的表現が歌詞に入っている歌はBUMPの中ではかなり珍しく、噂では藤くんの「リリィ」は存在するらしい。

 ランプ:廃盤となっている1stシングル。静かなAメロからだんだんと盛り上げる展開がとても心地よく、なんとなく夜のドライブで聞きたい感じ。サビ終わりのギターの入りがとても好き。

 

 

jupiter

f:id:rosunazuna:20201115234234j:plain

メジャーデビュー後の初アルバム。メジャーデビューシングルの「ダイヤモンド」や、代表曲の「天体観測」が収録されています。「ダイヤモンド」はかなり思い入れが強い曲のようで、ライブでもちょくちょくMCで当時のことを語ってから歌ったりしています。

そのほかの曲も名曲ぞろいで、漫画あひるの空で「飛ぼうとしたって羽なんかない」という歌詞が引用された「stage of the ground」、シングル曲の「ハルジオン」などの王道のロックミュージックから、「ベル」や「メロディーフラッグ」のようなしっとりした曲まで幅広く取り揃えられていて聞いていて飽きない1枚です。

 

イチオシ曲

stage of the ground:シンプルに曲がめっちゃかっこいい。イントロからがっつりひきこまれるサウンドで、アルバムの最初の1曲目としてこれを超える曲はないかもしれない。ファンも多く、アルバム曲なのにベスト盤に収録されている。

ダンデライオン:ライオンとタンポポの歌。昔から疾走感のある爽やかロックが好きなんですがそのきっかけの曲がこれだったかもしれない。

 

 

ユグドラシル

f:id:rosunazuna:20201115234831j:plain

今までのロックサウンドに加えて、マンドリンや鉄アレイをたたく音などの音が採用されたりしており、少しずつ変化していくBUMPを感じることができる1枚。ここが一つBUMPの音楽の転換点だと思います。

個人的には屈指の名盤

収録曲が本当に名曲ぞろいで、アルバム単位で全曲聞きたくなります。有名なところだと映画ONE PIECEの主題歌となった「sailing day」や、「車輪の唄」「スノースマイル」などでしょうか。

BUMPに入るならどのアルバムからがよいかと聞かれたら僕はこのアルバムを推します。

 

イチオシ曲

ギルド:現行の全曲の中でもベスト5に入るくらい好きな曲です。生きることは「仕事ではない」という言葉が序盤は義務感に満ちた暗い言葉に感じるのに歌の終わりには「望んだんだ 選んだんだ」と前向きな意味に聞こえてくるのがすごい。歌詞も曲も最高です。

ロストマンミスチルの櫻井が「00年代で最も印象に残った」と称した曲。「ここが出発点 踏み出す足はいつだって初めの一歩」という歌詞がとても印象的。昔の同志に送った曲なのかと思っていたけど藤くん的には「失敗した今の自分」と「失敗しなかった場合の自分」を考えて作った歌らしいです。なんじゃその世界観…

余談ですが、去年か一昨年の箱根駅伝サッポロビールのCMで採用されていてびっくりしたと同時にやっぱ…最高やな!と思いました。

 

 

 Orbital period

f:id:rosunazuna:20201115235019j:plain

「飴玉の唄」「ひとりごと」など色々考えさせられる歌詞の曲が多く、藤くんの世界の奥ゆかしさが感じられる1枚。

個人的には初めておこづかいで買ったCDでありとても思い出深いです。くっついてる王様の絵本がとてもかわいかった。

良質なコラボ曲に定評がある BUMPですが、このCDに収録されている「カルマ」や「花の名」はまさしく名コラボといった感じ。この2曲を同じバンドが歌っているってマジかって思わされます。こういった曲の引き出しの多さもBUMPの魅力かと思います。

また、「supernova」は名曲なのはもちろんですがコーラス部分がライブのアンコールの拍手代わりに歌われる風潮があるのでライブに行く予定がある人は予習が必要()

 

イチオシ曲

才悩人応援歌:伸び悩んでいる人のための歌。タイトルが秀逸。独特なキメやリズムが癖になる。歌詞に励まされる。いいところしかない。

プラネタリウムプラネタリウムを作ってオリジナルの星に手を伸ばす歌。ストーリー性がある歌で、どうしようもない憧れがBUMPらしい比喩で表現されている名曲。誰かのブログタイトルにも歌詞が引用されているらしい。

時空かくれんぼ:自分に嘘をつく自分の歌。8分の6拍子ですが4拍子に感じさせるようなグルーヴ感がとても心地よい。「君に会わなきゃよかった。何も言わなきゃよかった」の歌詞がラスサビで「君に会わなきゃ、今すぐ。ちゃんと言わなきゃ」に変わるのが最高。

 

 

COSMONAUT

f:id:rosunazuna:20201116000119j:plain

どうしたBUMP(枯れたか?)と言われたアルバム

実際これまでのロックテイストからだいぶ離れた曲が多く、初めて聞いたときは違和感が強かったのを覚えています。ただしっかり聞いていくとどれもどんどんいい曲に思えてくる、いわゆるスルメ曲がとても多いアルバムです。BUMPは枯れたのではなく変化していっただけであり本質のよさはなにも変わっていないのであった。

 

イチオシ曲

R.I.P:やってることはめっちゃロックミュージックなのにどこかぼんやりとした明かりのような儚さを感じさせる曲。変遷していくBUMPのちょうど中間点のような曲だと思います。いわゆる「昔BUMP」と「今BUMP」の両方のいいところが出ているような名曲。

ウェザーリポート:さわやかなテイストの曲で雨上がりの情景を思わせる。ただし歌詞はなかなか重め。2サビの後の「触れないのが思いやり そういう場合もあるけど 我ながら卑怯な言い訳 痛みを知るのがただ怖いだけ」というハッとさせられるような歌詞からイントロをマイナーチェンジさせた間奏が流れる演出はニクい。

66号線:「声をなくしたら僕じゃなくなる。それでも好きだと言ってくれますか」「僕をなくしてもあなたでいられる。それでも離れずいてくれますか」「あなたをなくしても僕は生きてく。それでも信じていてくれますか」などあなたへの純粋な思いが歌われている歌。「好き」の本質の方に迫っていく感じがとても深いと思います。

 

 

RAY

f:id:rosunazuna:20201116000335j:plain

BUMPの進化が止まらない一枚。特に衝撃的だったのは初音ミクとコラボした「RAY」。youtubeにあるコラボライブ映像は全人類に見てほしいです。ちなみにBUMPはこの曲でMステや紅白にも初出場を果たしています。若き頃は「ブラウン管の前で評価されたくねえ」と言ってテレビ出演を断り続けていたBUMPの精神の変化はこういうところからも読み取ることができますね。そのほかの曲もだいぶ落ち着いた丸い曲調の曲が増えてきており、変化を感じることができます。昔と今、どっちのBUMPが好きかはあなた次第。僕はどっちも好き!

 

イチオシ曲

サザンクロス:アルバムでRAYの次に収録されている曲。高BPMのさわやかなサウンドがたまらない。そろそろ曲の好みがバレそう。

firefly:昔のBUMPを彷彿とさせるロックテイストの曲。構成やキメは昔よりはるかにオシャレでありこういうテイストの曲でも進化を感じられるのもこう…最高やな!

 

 

Butterflises

f:id:rosunazuna:20201116000506j:plain

どうしたBUMP(EDM!?)と言われたアルバム

アルバム序盤の「GO」と「Butterfly」(特に後者)が4つ打ちでとてもEDMチックな曲であり今までのBUMPの気持ちで聞いていると度肝を抜かれます。また、打ち込み音盛り盛りで藤くんの声にケロケロエフェクトまでかけている「パレード」も当時はかなり衝撃的な一曲でした。そんな曲でも何度も聞いていると「BUMPだなぁ…」と納得させられるすごさがあります。

3月のライオンとのタイアップ曲である「ファイター」は後に同アニメの主題歌としても起用された、これまた超有能コラボ曲。

 

イチオシ曲

宝石になった日:アップテンポの失恋ソング。カルピスのCMソングだったので聞いたことある人もいるかもしれません。「増えていく君の知らない世界、増えていく君を知らない世界」とうフレーズがとてもおしゃれで好き

GO:ノリノリの四つ打ちサウンドに前向きなメッセージが重なってとても元気になれる一曲。「でこぼこ丸い地球の上」ってフレーズがかわいい。

 

 

aurora arc

f:id:rosunazuna:20201116001207j:plain

最新のアルバム。ドラマやアニメの主題歌や、ゲームタイアップの曲などがてんこもりのアルバム。3年分の成熟したBUMPの音楽が凝縮されており満足感がとても高い1枚。

デビュー20周年の記念につくられた「リボン」は今までの楽曲を想起させるような歌詞が散りばめられていてニッコリできる一曲。

  

イチオシ曲

 記念撮影:ONE PIECEカップヌードルのコラボCMの後ろで流れていた曲。CMのインパクトが強いですが、この曲もBGMにしておくにはもったいないくらいの名曲だと思います。タイトルである記念写真のことを「手のひらの上の動かない景色」、写真の当時を「終わる魔法の中」と表現するのが本当に素敵すぎる。尊い

ライブではCMとコラボした映像がバックで流れており、もちろんそちらも素晴らしかったです(映像の方は今はyoutubeで見ることができます)

望遠のマーチ:ネットで「行こうおうおうおうおうwwwww」と言われていた曲。最初は僕も「何じゃこの曲ww」って思ったのですがライブで聞くととても力強くせまってくるものがあり印象が180度変わりました。しっかりBUMPがBUMPしてる名曲でした。

曲の主題ではないと思いますが「みんな集まって全員ひとりぼっち」というフレーズはこれほど現代社会を端的に表したものもないのではないかと思わされ、藤くんの感性にあらためて惚れ惚れします。

 

  

present from you

f:id:rosunazuna:20201116002112j:plain

シングルのカップリングを集めたアルバム。どこに挟むか迷ったんですが最後にちょろっと紹介。2000年から2007年くらいの曲が集まってます。

イチオシ曲

ラフ・メイカー:なんか謎の認知度がある曲。若き藤くんのサビのガナりがこれはこれでたまんねえなって感じ。何度聞いても世界観が謎。

真っ赤な空を見ただろうか:カップリングにしておくにはもったいない名曲。この曲を聞くためだけにこのアルバムを入手してもよいくらい(もちろんほかの曲も聞こうな)

疾走感のある曲で、個人的にライブで聞きたい曲No.1。今調べたら去年のaurora arkの東京ドームで、自分が行かなかった方の公演でやってたらしくて今これ書きながら泣いてます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 

以上たくさん書いてしまいました。(なんと5700文字)(実は数日かかってる)

BUMPの良さが少しでも伝わったら幸いです。本当に色々な曲があって、何年聞いていても一向に飽きない、定期的に戻ってきてしまうバンドです。「アカシア」でBUMPのことを思い出した皆さんもこれを機に是非。あの頃聞いていた曲も大人になってから聞くとまた違って聞こえたり新しい発見があるかもしれませんよ。

 

しかもこれら今まで紹介してきたアルバムなんですが、なんと現在youtubeの公式チャンネルでほぼ全曲無料で聞くことができます。

あまりに突然そうなったので当初は「大丈夫か!?非公式か!?バグか!?」と言われておりましたが、今も聞けるのでどうやら聞いても大丈夫なようです。こりゃ聞くしかねえな!?

 

それでは、以上多感な時期をBUMPとともに過ごしてきたなずながお送りしました。ここまでお読みいただきありがとうございました!